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2025.03.26
シロアリ・コウモリ駆除について
- #リノベコラム

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今回は、毎年この季節になるとご依頼が急増する「シロアリ駆除」のお話です。
シロアリの被害に遭う家といえば、以前なら築年数を経た古い木造の家がイメージされましたが、最近では意外にも築後10年、20年の高気密高断熱の住宅の被害も増えています。というのもシロアリは光や乾燥を嫌い、ジメジメした狭い空間を好みます。基礎断熱の基礎と断熱材が触れるわずかな隙間もシロアリにとっては格好の住処。土中からその隙間に沿って通り道を作り、やがては壁内や床下に侵入するケースが増加しています(A写真参照)。新築時にシロアリ対策をしっかり行っていても、その後の対策を何もせずに放置していることが被害を大きくする原因といわれています。 -
まずは敵(シロアリ)を知る
ロアリは、「アリ」と呼ばれながらその生態は蟻とは異なり、どちらかといえばゴキブリに近い仲間なんだとか。私たち人間にしてみると、シロアリは家を食い荒らす「害虫」になるわけですが、見方を変えると実は、古い木を土に還すという自然界の大切な役割を担う「益虫」でもあるのです。
・ほとんどの被害はこれ「ヤマトシロアリ」
住宅に被害をもたらすシロアリの8〜9割が「ヤマトシロアリ」といわれています。北海道北部を除く日本全域で生息が確認されているヤマトシロアリは、山や林の朽ちた木々、庭や家の土台付近の湿った腐りかけの木材がある場所を好みます。住宅の被害では、湿気の多い床下や浴室、洗面所、キッチンなどの水廻りに多く見られます。
・食欲旺盛な危険種!「イエシロアリ」
屋根裏や床下、土中などで大きな巣を作り、そこから長い地下道を作って侵入します。繁殖力が強く、古材よりも新材を好みます。住み着くと被害が急激に進んで家が倒れる危険がある場合も。千葉県以西の海岸線に沿った地域に散発的に生息しています。
・外来種「アメリカカンザイシロアリ」
アメリカ原産の外来種で、ʼ70年代に輸入した家具や梱包材と一緒に持ち込まれ、当初は太平洋側の一部地域に多く見られたものの今では全国各地で発見されています。富山や福井でも発見されており、土の中に住むことはせず、乾いた木材を好むため被害は建物全体に及びます。体長がヤマトシロアリの2倍もあるため、住み着くと大きな被害に及ぶことがあります。 -
シロアリの活動・発生時期
マトシロアリは気温が12度、イエシロアリは15度を超えると活発に動き始めます。「餌場=巣」の餌が無くなると新しい餌場を求め、また新たな巣を作るために羽アリとなって春から夏(秋口頃まで)に群れをなして移動(群飛)します。
次の項目に該当する場合は、シロアリが発生している可能性があり、注意が必要です。
□ 羽アリを見た!(または羽を発見した)
□ 床がブカブカする
□ 浴室のタイルにヒビが入っている
□ 庭などに放置された木材、樹木がある
□ 木材をたたくとポコポコと空洞音がする
□ 浴室の窓枠、敷居が水腐れしている -
対処法について もし羽アリを見つけたら
シロアリを見つけたら、とにかくすぐに対処(消毒)することが一番です!
もしご自身ですぐに対処する場合、市販のシロアリ駆除剤を使うことがほとんどでしょう。ですが、これはあくまでも屋外にいるシロアリ(次の巣を作るため群飛している羽アリ)を見つけた場合の応急処置に過ぎません。
屋外のシロアリ(羽アリ)を駆除できたと思っていても、実際にはすべてのシロアリを駆除したことにはなりません。
シロアリ駆除を何度も繰り返さないためにも、完全に駆除したいなら、出来るだけ早く専門の駆除業者に調査・駆除を依頼しましょう。
駆除作業には専用の薬剤が用いられます。床下などを中心に徹底的に駆除を行い、基本的には、半日もあれば作業は完了します。
* * *
近年は、地球温暖化による影響でシロアリの生息域が変わりつつあります。
築年数にかかわらず、私たちの大切な家をシロアリから守るには、日頃からシロアリが侵入しやすい場所などを把握して定期的に確認することがとても大切です。 -
コウモリ駆除について アブラコウモリの生態と特徴
アブラコウモリの特徴は体長が5cm程度で黒褐色とこげ茶色で、大人しく人に噛み付いたりはしません。
平野部や市街地に生息し夜行性で、蚊や蛾、ハエなどの昆虫類をエサにしています。
主に屋根の瓦の下や換気口、屋根裏、軒下、壁の隙間、戸袋、シャッターの隙間など1〜2cm程の隙間があれば簡単に侵入します。
本来アブラコウモリが一度に出産するのは1〜3匹ですが、近年の温暖化が影響し繁殖力が強くなっています。
またコウモリは群れになる習性があるので、50〜200匹の群れになっていることもあります。
※コウモリは勝手に駆除できない※
コウモリは「鳥獣保護管理法」という法律によって守られているため、許可なく捕獲したり殺傷したりすることは違法となります。
許可なくコウモリを捕獲したり殺傷すると、1年以上の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
単なる害虫のように扱ってはいけないので注意が必要です。
「鳥獣保護管理法」とは、国内の動物の生態系を維持するために定められている法律です。
この法律は鳥類や哺乳類などを許可なく捕獲や殺傷すること禁止しています。
そのためコウモリを駆除するということは、捕獲したり殺傷したりすることではなく、家から追い出すということです。 -
コウモリが侵入しないための対策
コウモリの侵入対策は、換気口などの侵入経路を塞ぐことです。
ご相談はこちらから
コウモリは、1〜2cmほどの狭い隙間があれば侵入し、例え追い出したとしても侵入口をふさがなければ再度戻ってきます。
追い出した後は、しっかりと侵入防止対策をすることが重要です。
最もコウモリが侵入しやすい換気口に金網をはめ込み、侵入経路を遮断するのがおすすめです。
換気口や戸袋など空気を通したい場所には、通気させることも必要なので金網で対策するのが良いでしょう。
コウモリなどの動物には帰巣本能が備わっているので駆除した後も侵入経路を確実に断たなければなりません。放っておくと二次被害(細菌感染など)の恐れがあります。
コウモリは自分で勝手に駆除することは違法なので駆除業者に依頼しましょう。
追い出した後は再び侵入されないように、侵入経路を塞ぐことや外壁を見直す対策を考えることが重要です。
リノベーションを機にコウモリ対策をすることをオススメします。
駆除に関するご相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談くださいね。
担当者:角
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