0063 / 石川県輪島市 F様
子ども時代を過ごした家を
大人が愉しむセカンドハウスに
- #90㎡以上
- #2000万円以上
- #モダン
- #古民家
- #セカンドライフ
- #趣味
-
Before
-
After
休日をフレッシュする最上空間を リフォームで実現
朝市とキリコ祭りで有名な能登・輪島の市街地に佇むF様邸。昔ながらの長屋が軒を連ねる街並みに、モノトーンのシックな外観が引き立ちます。こちらは野々市市にお住まいのF様の別邸で、地元で休暇を過ごすためご実家をリフォームされました。
-
施工エリア
石川県輪島市
-
物件種別
戸建て
-
築年月
50年
-
施工面積
161㎡
-
家族構成
ご夫婦
-
間取り
-
-
工事費
2,040万円
-
施工期間
100日間
インスタグラム
Plan
間取り図
-
Before
-
After
輪島には、数え年42才の男性が地域の祭りごとを仕切る「御当(おとう)」という習わしがあり、それ以降、同級生の絆が強くなるとのこと。F様も地元の友人と会う機会が増え、皆で集まれる空間をお望みでした。母屋の既存の間取りは廊下と和室で細かく仕切られたものでしたので、中心にあった和室をなくし、広いリビング空間を創出。壁を撤去したことで、中庭からの光を家中に取り込めるようになり、玄関からリビングに入ると全体が見渡せる明るく開放的な空間になりました。
Point
リフォームのポイント
-
輪島塗の花台が引き立つ小上がり空間。照明はあえてダウンライトのみでシンプルにしています
-
土を固めた陶板のレリーフと焼きものの豊かな表情を再現したクラフト感のあるデザインのエコカラット。間接照明に照らされて重厚な陰影も楽しめます
-
壁を取り払い、補強のために新しい柱を取り付けました。朱色に塗装した柱と梁が空間を鮮やかに引き立てています
-
お祖父様が輪島塗の親方をされていたため、数々の美しい輪島塗の漆器が遺されています
-
明かり取りの窓とニッチの幅を合わせたデザイン。高さを持たせずシンプルに造作した下駄箱が、玄関に洗練された印象を与えます
-
「玄関を開けると、家の中を風が一直線に通り抜けるようになって、夏は1日中ここにいたいと思うほど気持ちがいいです」とF様
-
昔ながらの長屋の多い輪島の町のなかにあり、景観に美しく沿う外観。ご近所の方にもお褒めいただくそうです
-
過去の増築の際に生じた段差も非日常空間へのステップに
-
元は納屋だった離れの2階を撤去し、天井の高いダイナミックな空間にリフォーム。簡易防音を施し、ブルーレイの鑑賞や楽器演奏も気兼ねなく楽しめます
-
シアタールームには、ホームシアター施工販売会社「アンティフォン」(石川県金沢市)の設備を使った本格的なもの。音楽と一緒にお酒や軽食をゆっくり楽しめるよう、ミニキッチンを備えています
-
高価な楽器なども置くため、湿度の監理にもこだわっています。ロスナイ換気と、珪藻土を使った「けいそう聚楽」の壁、エコカラット、無垢材の内装で、人にも楽器にも優しい湿度を保ちます
-
木目の独特の美しさで人気のモンキーポッドを天板に使用した一枚板のテーブル。テーブル脚のアイアンを横にすればローテーブルとしても使用できます
-
こだわりのディスプレイ棚。幾何学模様の凹凸のあるデザインウォールと間接照明、鏡を組み合わせ、ラウンジ風にデザインしたシェルフは、大工と建具職人、電気職人、左官職人の協力により作り上げたこだわりの一作
-
お父様のコレクションをディスプレイ。年代を感じる機器のデザインが、空間にマッチしています
-
子供時代から人の出入りが多かったというお家。今回のリノベーションで再び賑わいを取り戻しました
わたしたちが担当させていただきました。
この事例のお客様インタビューを見る
Archives
Comment
担当スタッフからのコメント
室内でまず目を奪われる柱の朱色は、格天井の格子と共に空間の美しいシンボルになっています。格天井は、金沢・成巽閣の「群青の間」に感銘を受けたご主人のリクエスト。群青ではなく朱色を選ばれたのは、輪島塗をイメージされてのことです。格天井と小上がり、格子戸のある家は、マンション住まいのご主人の憧れでした。
憧れの実現はもうひとつ。このリフォームのメインテーマ「音楽を思う存分楽しめる非日常の空間」です。家の奥、離れに続くステップを降りると、そこからは異空間。納屋を丸ごとリノベーションしてつくりあげたシアタールームが出現します。
間接照明に照らされるワイドスクリーンは迫力満点。色を自在に変えられるライトを採用し、音楽に合わせた多彩な光の表情と、壁に用いた石模様のエコカラットの重厚な陰影も楽しめます。また、美しい木目が特徴のモンキーポッドの一枚板を使用したテーブル、ブラックウォールナットを使ったヘリンボーンフローリングが、空間に異国情緒を添えています。床暖房対応の無垢フローリングは保温性が高く、床暖房を1〜2時間稼働させるだけで一晩温かさを保つそうです。
異空間を演出する仕掛けはディスプレイ棚にも。幾何学模様の凹凸のあるデザインウォールと間接照明、鏡を組み合わせ、ラウンジ風にデザインしたシェルフは、大工と建具職人、電気職人、左官職人の協力により作り上げたこだわりの作です。
輪島塗の親方だったというお祖父様の代より伝わり、元々人が集まるお家だったF様邸。かつての賑わいを再び感じられるような空間へと生まれ変わりました。離れてお住まいのお母様が戻られるお正月には、ご親族や幼馴染との楽しい語らいが一層弾むことでしょう。